京都神社仏閣観光案内

古都京都は日本美術のミュージアム

東大路通の祇園交番前から見る早朝の八坂神社の西楼門

八坂神社やさかじんじゃ

京都市民から厚く信仰

7月の「祇園祭ぎおんさい」は日本三大祭の一つに数えられ、大阪の天神祭、東京の神田祭とともに大変有名である。また「祇園祭」は京都三大祭のひとつともいわれ、他に上賀茂神社かみがもじんじゃ下鴨神社しもがもじんじゃ葵祭あおいまつり平安神宮の時代祭がある。

八坂神社は京都五社の一つであり、他に城南宮じょうなんぐう上賀茂神社平安神宮松尾大社まつおたいしゃがある。京都五社は都守護の役割を担っている。京都市内を貫く四条通の東側に八坂神社があり、西側に松尾大社。北側に上賀茂神社があり、南側に城南宮、中央に平安神宮がそれぞれ守護しているのである。

八坂神社の創建は諸説あるようで、656年創建説や876年創建説など所説ある。しかし平安京建都以前にこの地にあったのは確かなようだ。ここ八坂神社は厄除け、商売繁盛のご利益がある。

八坂神社の大晦日は、古都京都ならではの「をけら詣り」の行列ができ、新年には初詣で大勢賑わい大変な人気である。

「をけら詣り」とは火縄に火をつけていただき、その火を燈した火縄をくるくると回しながら帰宅する。その火によって神棚に火を燈し、お雑煮などを造り新年を祝う京都ならではの古からの風習である。日々の暮らしの中で今でも信仰が根付いている証であろう。年末年始は大勢の参拝者で賑わう事となる。

《上の写真は祇園交差点祇園交番前付近から眺める西楼門にしろうもん

早朝の八坂神社の西楼門と狛犬とネコ

八坂神社の西楼門の逸話

西楼門は応仁の乱の後の1497年に再建されたもので重要文化財である。東大路通ひがしおおじどおりに面して建ち、八坂神社の象徴、祇園の顔である。

西楼門の屋根は現在、本瓦葺ほんかわらぶきりであるが、当初は檜皮葺ひわだぶきであったという。檜皮葺は檜の樹皮を何層にも重ねる日本独自の施工方法であり、もっとも格式が高い工法である。

この門には蜘蛛の巣が張らない、雨垂れの跡もつかないという逸話がある。実際に見て確認してみるのも面白いだろう。狛犬は1926年、大正15年に献納されたもの。西楼門前にはサツキが一面に植えられており、5月中旬から下旬にかけてサツキが西楼門を艶やかに染め上げる。

八坂神社の本殿・舞殿まいどのの正面には八坂神社の正門である南楼門みなみろうもん、その前に石鳥居が立つ。高さ9.5mの大鳥居。江戸時代の地震で倒壊したが、1666年に補修再建されたものである。江戸時代以前の石鳥居としては最大である。明神鳥居みょうじんとりいという形式。重要文化財。

《上の写真は東大路通側の西楼門と狛犬。そしてネコ》

八坂神社の祇園造の本殿

八坂神社の祇園造は日本最大級

境内に入れば奉納された提灯が並ぶ舞殿があり、舞殿の北には本殿と拝殿はいでんが一つの屋根におおわれた八坂神社特有の「祇園造ぎおんづくり」とよばれる建築様式で重要文化財である。祇園造の建築様式としては最大級。

ごく一般な社殿建築とは異なり大変珍しい。現本殿ほ1654年に再建されたもの。2002年に大修理が行われた。

本殿の下には竜穴と言われる、文字通り「穴」があり、その穴は神泉苑しんせんえん東寺とうじまで繋がっているという。

《上の写真は舞殿横から見る本殿》

八坂神社の美御前社

八坂神社の美御前社うつくしごぜんしゃの美用水

八坂神社の境内には小さなやしろが沢山あり、摂社せっしゃ末社まっしゃなど20近くに上る。近年では大國神社の縁結びのご利益、美御前社は美徳祈願の女性の参拝者が大勢訪れ賑わっている。

美御前社の鳥居横には神水である「美容水」が湧いており、2,3滴程を肌に付けると身も心も美しくなるという。ここ美御前社は祇園の芸舞妓さん達からも厚く信仰を集めている。

《上の写真は美御前社》

早朝の八坂神社の舞殿と本殿

八坂神社と蘇民将来そみんしょうらい

西楼門から境内に入り、石段を上ってすぐの場所に蘇民将来を祀る疫神社えきじんじゃがある。祇園祭の最終日に夏越祭が行われることで有名。

夏越祭は日本神話に基づくといわれており、疫神社の鳥居に「チガヤ」という草で編んだ大きな茅の輪ちのわが設けられて、無病息災を祈り輪をくぐる。

色鮮やかな本殿に石畳の参道、日が暮れて訪れれば提灯に灯が燈り、情緒ある景色を楽しめ、提灯に照らされた本殿は幻想的である。日が暮れた後の八坂神社は特にオススメである。

また八坂神社は祇園随一の人気観光スポット。一年を通して大変混雑する。おすすめは早朝の参拝。人はごく少数ゆっくりと参拝することが出来る。

《上の写真は舞殿と南楼門》

八坂神社へのアクセスマップと周辺地図

《祇園四条駅・河原町駅~八坂神社へのアクセス・周辺案内図》

八坂神社の拝観情報

所在地・電話

  • 〒605-0073 京都府京都市東山区祇園町北側625
  • 075-561-6155

交通アクセス・駐車場

  • 京阪「祇園四条駅」から徒歩約5分 阪急「河原町駅」から徒歩約8分
  • 常磐新殿駐車場 10:00~17:00 約40台 1時間600円 祈祷を受けられる方は1時間無料

拝観時間

  • 終日・参拝自由
  • 祈祷受付は9:00~16:30

拝観料

  • 境内無料
  • 各種祈祷は要問合せ

ライトアップ

  • 常時ライトアップされている
  • 境内は100を超える提灯に火が灯り、東大路通側の西楼門はライトアップ

桜・サツキ・紅葉の見頃

  • 【桜】4月上旬。本殿・舞殿の正面の南楼門前の桜が咲き誇る
  • 【サツキ】5月中旬~5月下旬。西楼門をサツキの桃色が飾り立てる
  • 【紅葉】11月下旬。カエデなどが彩る。本殿裏の紅葉のトンネルがおすすめ

京都五社関連情報

上賀茂神社

上賀茂神社【世界文化遺産】

京都三大祭りの葵祭で有名

677年に創建。ここは創建以前から信仰の地であり歴史という観点からは紀元前までさかのぼれる。本殿の北西の神山(こうやま)へ賀茂別雷神が降臨したのがはじまり。1994年世界文化遺産に登録。平安遷都後、京の街を守る神や農業の守護神として、また伊勢神宮に…

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平安神宮

平安神宮

日本庭園の典型として名高い

平安京は794年から東京遷都の1869年、明治2年まで続き、日本の歴史のなかで最も長く続いた都であった。天皇が東京に移ると京都は衰退をしはじめ、その再興の一つが平安京の建設であり、桓武天皇を祀る平安神宮の建設である。1895年、明治28年に8分の5のサイズで創建。三条通から岡崎公園を横断する…

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松尾大社の拝殿と本殿と舞殿

松尾大社

京都五社の一つ

上賀茂神社と下鴨神社と並ぶ平安京の王城鎮護の歴史ある神社。701年創建。京都における古社の一つと言えよう。ここ松尾大社が亀と鯉がマスコットキャラクターである。八坂神社、城南宮、上賀茂神社、平安神宮、松尾大社と京都五社の一つに数えられる。京都市内を貫く四条通の東側に八坂神社があり…

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京都を訪れる人々へ

千年あまり都であった京都の歴史はとにかく深い。国宝や重要文化財などの寺院建築や美術品が数多く、これほど魅力ある街は他にない。ここには1200年もの長きにわたる歴史や文化が凝縮されている。誰もが知っている観光寺院でも一度ならず二度三度と尋ねて頂きたい。毎回新たな発見と感動を、そして心安らぐ京都の情景を楽しんでいただきたい。

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私達が訪れたことのある京都の主な神社仏閣や観光名所、近代建築などを紹介しています。京都にはまだまだ多数の名刹・古刹などがあり、私自身もまだまだ訪れていない神社仏閣が数多く、これからも精力的に訪れたいと思っております。より多くの皆様に神社仏閣、または古都京都という都市そのものに興味をもっていただき、京都観光の架け橋になれば幸いです。

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