京都神社仏閣観光案内

古都京都は日本美術のミュージアム

萬福寺の大雄宝殿

萬福寺

異国情緒が漂う明朝様式

1661年に明の高僧だった隠元が徳川家綱の帰依を得て創建。黄檗宗の禅宗寺院である。

日本の三禅宗は臨済宗、曹洞宗、黄檗宗があり、ここ萬福寺は黄檗宗の大本山。当時の明にあった黄檗山萬福寺を模して建立。

今現在も明朝時代の空気がここには流れており、まるで当時へ紛れ込んだような錯覚を覚える。当時の読経、作法が時代を経ても脈々と紡いでいる。

《上の写真は大雄宝殿(本殿)。建物内の細かな意匠も素晴らし》

萬福寺の大雄宝殿の桃戸と香炉と総門と三門と大雄寶殿

建築美と意匠美

開創の隠元から13世までは明の国の僧が住持を務めた。そのため今なお明朝様式の禅宗様式が色濃く残る。鎖国時代に明の高僧が日本にやってきており、書道や絵画などの分野でも日本に与えた影響は非常に大きい。

広大な境内に山門、天王殿、大雄宝殿、法堂、左右に諸堂と伽藍が配置される。各木造建築には当時の明朝の意匠が施され、非常にエスニックである。式瓦はウロコを表し、蛇腹天井は黄檗天井ともよばれており龍のお腹を表し、諸堂全体が龍であるような世界観である。

大雄宝殿は日本でいう本殿にあたり、チーク材を使用した歴史的な建造物の中では日本最大級を誇る。大雄宝殿の桃戸の桃の意匠は明では魔除け、聖域を表すという。桃戸の前の香炉は色彩豊かで他の宗派では見ることがない華やかさ。

《上の写真は左上「総門」、右上「山門」、左下「大雄宝殿の桃戸と香炉」、右下「大雄寶殿の蛇腹天井」》

萬福寺天王殿に安置されている布袋様と韋駄天像

天王殿の布袋様と韋駄天像

天王殿には布袋様が太鼓腹を突き出して安置されており非常に特徴的。ここ萬福寺は京都・都七福神の一つである。

布袋様の後ろ側には韋駄天像があり、周囲には四天王が安置されている。明の仏師による彫刻であり、明の様式美を日本で見ることができるのは非常に珍しくドラマチックな彫刻美である。

萬福寺斎堂(食堂)の開版

深みあるデザイン

ここ萬福寺は普茶料理(明朝風精進料理)が非常に有名である。南アメリカ原産のインゲン豆、南アメリカからヨーロッパ、そして明に伝わり隠元が日本に持ち込んだことによりインゲン豆という名がついた。

斎堂(食堂)の前に吊るされている大きな魚の木彫である開版、諸堂を結ぶ道の床石の意匠、殿舎の廊下の床石、蛇腹天井、手摺の意匠、見るべきものが数多い。

萬福寺の放生池と三門

《上の写真は総門脇の放生池越しに見る山門》

萬福寺の拝観情報

所在地・電話

  • 〒611-0011 京都府宇治市五ヶ庄三番割34
  • 0774-32-3900

交通アクセス・駐車場

  • JR奈良線「黄檗駅」下車徒歩5分 京阪宇治線「黄檗駅」下車徒歩5分
  • 駐車場90分500円 30分超過毎200円

拝観時間

  • 9:00~17:00 入山受付は16:30

拝観料

  • 大人500円 小中学生300円

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