京都神社仏閣観光案内

古都京都は日本美術のミュージアム

詩仙堂の境内案内図

《詩仙堂の境内案内図・境内マップ》

詩仙堂入り口の表門「小有洞」

詩仙堂しせんどう

石山丈山いしやまじょうざん隠居の地

徳川家康の家臣だった石川丈山は大阪夏の陣で功を焦り先駆けをし、徳川家康の機嫌を損ねて武士を辞し出家する。

その石川丈山が31年間隠居生活をした山荘跡こそが詩仙堂である。愛蔵書を売り、衣食の節約し建築費を捻出。1614年に建立。1748年、1967年に改修。

教養、文才、茶道、造園デザインに優れた人物である。90歳で没す。煎茶の祖をも言われている。本阿弥光悦ほんあみこうえつや狩野派の狩野探幽かのうたんゆうなど多数の文化人と広く交流があった。石山丈山の遺言により京都では珍しい曹洞宗永平寺の末寺である。

《上の写真は詩仙堂入り口の趣ある小さな表門「小有洞しょうゆうどう」》

詩仙堂の風情ある茅葺屋根の老梅関の門

趣ある三つの門が空間を造る

詩仙堂の入り口は竹塀の間に趣ある小さな表門「小有洞しょうゆうどう」。表門を通り過ぎ石段を登れば竹が青々と茂り、石畳には木洩れ日、風情ある石畳の参道が長く続き「老梅関ろうばいかん」に至る。拝観入り口の詩仙堂の建物の右手(白砂の奥)には「凹凸窠おうとつか門」。この石川丈山の空間演出と各門と石段や石畳の意匠が素晴らしい。京都ならではの情景といえる。

《上の写真は老梅関の門、奥の建物は詩仙堂、詩仙堂の右には「凹凸窠門」》

詩仙堂の奇抜な意匠が特徴的な嘯月楼

奇抜なデザインである嘯月楼しょうげつろう

二つの門を通り抜けると、境内中央に茅葺かやぶき瓦葺かわらぶきで複雑に構成された屋根、二階には奇抜な「嘯月楼」しょうげつろうは優美で非常に印象的。建屋内に詩仙の間がある。この詩仙の間には中国の漢晋唐宋の詩人36人の肖像があり、狩野探幽に描かせる。この詩仙の間が詩仙堂の由来といわれる。

《上の写真は境内案内図Aから見たところ。庭園側から眺めた嘯月楼》

詩仙堂の書院から眺める白砂とツツジと青もみじの唐様庭園

丈山好みの唐様庭園は名庭園

石山丈山は作庭家としても有名であり、詩仙堂の他に渉成園しょうせいえんの書院式回遊庭園、一休寺の方丈方丈前庭園、蓮華寺れんかじ池泉回遊式ちせんかいゆうしき庭園、修学院離宮なども設計されたといわれている。ここ詩仙堂は書院から見る庭園の美しさには定評があり、秋には植え込みの緑と、庭に掛かる枝葉の赤黄の紅葉色とのコントラストが美しい。また青葉に包まれる季節は洋々な緑に恵まれた中に四季折々の花々が彩を添える。

《上の写真は境内案内図Bから見たところ。書院から眺める白砂とツツジと青もみじの彩り豊かな庭園》

詩仙堂の中段の藤棚と茶室・残月軒と唐様庭園

四季折々の花々に彩られる庭園

大陸の明や清の地に憧れた丈山、禅宗庭園や浄土式庭園とはまた別の風情が漂う美しい庭園、石山丈山好みの唐様庭園である。四季折々に花が咲き、庭園に植えられている花の種類は100種類以上といわれ、移ろいゆく季節を楽しめる。

山の斜面を利用し、上中下に分かれる高低差は庭を実際よりも広く見せ、またその高低差によって見える景色も変わる事に貢献している。特に秋の夕暮れ時の西日に照らされた美しさは格別。創建当時の庭園のままではないが、江戸時代初期の庭園を色濃く残す名庭園である。

《上の写真は境内案内図Cから見たところ。庭園の中段の藤棚と茶室・残月軒ざんげつけんと唐様庭園》

石山丈山が考案した詩仙堂のししおどし

ししおどし発祥の地

詩仙堂はししおどしの発祥の地と知られ、丈山が考案した。詩仙堂庭園内にもししおどしがある。庭園で耳を澄ませばししおどしの音が響いており、情緒ある音色を庭園内に響かせている。

詩仙堂の書院から眺める白砂とツツジと紅葉の唐様庭園

《詩仙堂の書院から眺める白砂とツツジと紅葉の唐様庭園》

詩仙堂へのアクセスマップと周辺の神社仏閣の地図

《一乗寺駅・バス停(一乗寺下松町)~詩仙堂へのアクセスマップ・周辺案内図》

詩仙堂の拝観情報

所在地・電話

  • 〒606-8154 京都市左京区一乗寺門口町27番地
  • 075-781-2954

交通アクセス・駐車場

  • バス停「一乗寺下り松町」下車徒歩約8分 叡山電鉄叡山線「一乗寺駅」下車 徒歩約12分
  • 近隣に民営の有料駐車場約30台有

拝観料

  • 大人500円 高校生400円 小中学生200円

拝観時間

  • 9:00~17:00 受付16:45分終了
  • 5月23日丈山忌一般拝観休止

梅・藤の見頃

  • 【梅】2月下旬~3月上旬
  • 【藤】4月下旬~5月上旬

サツキ・あじさい・紅葉の見頃

  • 【サツキ】5月下旬~6月上旬
  • 【あじさい】6月中旬
  • 【紅葉】11月中旬~12月上旬

詩仙堂周辺のおすすめスポット

曼殊院門跡の勅使門

曼殊院門跡

京都でも指折りの門跡寺院

最澄が728〜806年に比叡山にて創建。そこからは転々とし、1656年に現在の地、一乗寺の東山山麓に移転。天台宗門跡寺院跡の一つであり、ここ曼殊院門跡は多くの文化財を有する。門跡とは皇室の方々が代々住職であった事を意味し、ここ曼殊院は門跡寺院の中でもより皇室と関係の深い寺院で…

続きを読む

狸谷山不動院

狸谷山不動院

都の鬼門守護

瓜生山の中腹にある真言宗の単立寺院である。平安時代、平安京の鬼門守護の為に桓武天皇が守護神として不動明王を祭祀したことが始まりであり歴史は古く、多くの修行者が訪れていた。明治の廃仏毀釈によって一時荒廃するが1947年に再建し、本殿の懸崖造りの建立や参道の整備などにより今の境内が整…

続きを読む

金福寺

金福寺

松尾芭蕉庵と与謝無村

創建は平安時代初期と古く、安恵僧都を開基として当時は天台宗に属していたが長らく荒廃する。江戸時代に入って圓光寺の鉄舟和尚が再興し臨済宗南禅寺派に改宗。鉄舟和尚と松尾芭蕉は親交があり、ここ金福寺を訪れていた松尾芭蕉にちなんで鉄舟和尚が茶室芭蕉庵を建て、その後は多くの俳人が訪れて…

続きを読む

京都を訪れる人々へ

千年あまり都であった京都の歴史はとにかく深い。国宝や重要文化財などの寺院建築や美術品が数多く、これほど魅力ある街は他にない。ここには1200年もの長きにわたる歴史や文化が凝縮されている。誰もが知っている観光寺院でも一度ならず二度三度と尋ねて頂きたい。毎回新たな発見と感動を、そして心安らぐ京都の情景を楽しんでいただきたい。

私達について

私達が訪れたことのある京都の主な神社仏閣や観光名所、近代建築などを紹介しています。京都にはまだまだ多数の名刹・古刹などがあり、私自身もまだまだ訪れていない神社仏閣が数多く、これからも精力的に訪れたいと思っております。より多くの皆様に神社仏閣、または古都京都という都市そのものに興味をもっていただき、京都観光の架け橋になれば幸いです。

私達の使命

シンプルで分かりやすいウェブサイトを製作することを第一の使命とし、皆様へ良質な情報を提供、より一層知識を深める事ができるコンテンツを展開することを第二の使命として活動しています。

サイトについて

記載している内容の中には学術的に間違っている場合、また違う見解などがあると思いますがご了承ください。また本ホームページの記事、写真、イラスト等の転載及び引用は固くお断り致します。